赤ちゃん返り
下の子が生まれると、上の子が「赤ちゃん返り」することがあります。これは、赤ちゃんに母親を取られてしまうという危機感で、赤ちゃんと同じような行動をとることを指します。上の子にも時間の許す限り相手をしてあげることで、母親の愛情が変わらないことが分かれば、赤ちゃん返りは次第におさまります。
アレルギー
人間の体には、いろいろな病原菌から体を守るために「抗原抗体反応」という仕組みがあります。これは本来、体の免疫をつくるための働きですが、過剰反応を起こして自分の体を傷つけてしまうことがあります。これをアレルギー反応と呼び、原因を起こす抗原をアレルゲンと言います。乳幼児に起きやすいアレルギー性の病気には、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎などがあります。一般的にアレルギー体質は、家族や家系で遺伝しやすいといわれています。子どもがアレルギー体質だと分かったら、こまめに掃除をする、適度な薄着を心掛ける、外で遊ばせるなど抵抗力をつける工夫が大切です。
育児休業制度
子どもを育てる労働者の雇用の継続をはかり、仕事と育児の両立を支援することを目的として定められた休業制度です。1992年4月から施行された育児休業法(現在は「育児・介護休業法」)に基づいており、1歳未満の子どもを養育する労働者は、実子、養子を問わず子どもが1歳に達するまでの間で策定する期間休業することができます。原則として1人の子どもにつき1回の取得が認められています。事業主は労働者が育児休業の申し出を行ったことや、育児休業を取得したことを理由に解雇することはできません。休業期間中の賃金保障はありませんが、1995年4月より雇用保険から休業前賃金の25%、2001年1月から40%相当が支給されています。また休業期間中の社会保険料は免除されます。
うつ伏せ寝
赤ちゃんの寝かせ方には、主に「あお向け寝」と「うつ伏せ寝」があります。少し前までは、頭の形がよくなる、寝つきがよいなどの理由でうつ伏せ寝にする方がよいとされていましたが、乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こす原因の1つであると考えられているため、うつ伏せ寝にすることは避けるべきで、ただ、生後半年を経過すると、赤ちゃんは自分で寝返りを打ち、好きな向きで寝るようになりますし、突然死の発生頻度は減少するので、過度に神経質になる必要はないでしょう。
栄養所要量
栄養・食生活の面から健康を維持・増進するために、標準となるエネルギーおよび種々の各栄養素の摂取量を示すものです。栄養所要量は、性別・年齢階級区分ごとに標準的な体位のものを基準とし策定されています。5年おきに改定されており、最新の第6次改定のものは2005年3月まで活用されます。この第6次改定のものでは、欠乏症予防とともに過剰摂取による健康障害の予防の観点から策定が行われています。
SIDS(乳幼児突然死症候群)
SIDS(Sudden Infant Death Syndrome:乳幼児突然死症候群)とは、それまで元気だった赤ちゃんが事故や窒息ではなく、眠っている間に突然死亡してしまう病気です。日本では、年間500〜600人の赤ちゃんがこの病気で亡くなっています。これは生まれてきた赤ちゃんの約2,000人に1人の割合です。生後1〜4か月が最も多く、そのほとんどが1歳未満の乳児期の赤ちゃんに起きています。原因はまだよくわかっていませんが、育児環境のなかにSIDSの発生率を高める因子のあることが明らかになってきました。それらについてキャンペーンを行った欧米諸国ではSIDSの発生が減っています。
STマーク
STマークとは「Safety Toy」の略で、玩具安全基準(社団法人日本玩具協会が国や学識経験者、消費者代表と協議して定めた安全基準)に合格したことを表すマークです。対象となるのは、幼児・児童用乗り物を含むあらゆる種類の玩具で、安全基準は構造、材料、強度、性能、表示などについて定められています。
エンゼルプラン
「エンゼルプラン」は、子育て支援に関する10年間の国の計画で、1994年に文部・厚生・労働・建設の4省が合意して策定されました。エンゼルプランには、21世紀の少子社会に対応するため、国、地域社会、企業、職場が一体となって子育て家庭を支援することが示されています。策定から5年目の1999年には、従来のエンゼルプランを見直し、重点的に取り組むべき分野の実施計画について、新たに大蔵と自治を加えた6省の合意による「新エンゼルプラン」が策定されました。
延長保育
通常の保育時間は朝7時から夕方6時ごろまでですが、保護者の就労形態の多様化や
通勤時間の増加にこたえて、保育時間の延長が実施されています。保育所によって延
長時間は異なりますが、夕方7時ごろまで預かってもらえるところが増えています。
利用するには申し込みが必要です。
親業
親業(Parenting)とは、「親としての役割を効果的に果たすための訓練」(PET=Parent Effectiveness Training)のことで、1960年代にアメリカの臨床心理学者、トマス・ゴードン博士によって始められました。世界37か国で実施されており、日本では1980年に「親業訓練協会」が設立されて以来、各地で講座などが開かれています。
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