待機児
保育所入所の手続きをしながら入所の機会がくるのを待っている児童のことです。一般に0歳児の待機児童の割合が高くなっています。定員割れがあっても、待機児がかなりある場合が多いのは、保育所ごとの受入れ可能な年齢と待機児の年齢が一致しないことが多いためです。厚生労働省でも待機児解消を目指し、低年齢児(0〜2歳児)の受入れの拡大等様々施策を行っています。
縦割り保育
クラスというのは同い年の子ども同士で構成するのが一般的ですが、縦割り保育とは、年齢の異なる子どもたちを1つのグループとして活動させることを目的とした保育です。異年齢の子どもの相互交流によって、年長児においては、年少児へのいたわりや思いやり、指導性、責任感などを養い、年少児においては、年長の子どもから学び、尊敬する態度などを育てるなどの利点があります。異年齢のクラスを固定的につくる場合や、遊びの場でのみ実践するなど、その形態はさまざまですが、人間関係を学ぶ保育方法の一つとして用いられています。
手足口病
ウイルスの感染で起こる病気です。名前のように手、足、口の中などに米粒大の発疹が出ます。熱はないか、出ても微熱程度の場合が多いようです。1〜4歳くらいの子どもがかかりやすく、小さなブツブツが水ぶくれになることもあります。また口の中に発疹ができると、食欲があっても食べにくく、機嫌が悪くなることが多いようです。
低出生体重児
生まれた時の体重が2,500g未満の赤ちゃんを低出生体重児といいます。妊娠の37週未満に生まれた赤ちゃんを早産児といいます。多くの低出生体重児は早産児なのですが、時には妊娠週数は満たしているのに小さく生まれる赤ちゃんもいますし、妊娠週数の割には大きな赤ちゃんもいます。医学的には、生まれた時の体重が1,500g未満の赤ちゃんを極低出生体重児といい、1,000g未満の赤ちゃんを超低出生体重児といいます。母子保健法(第18条)では、低出生体重児については、体重が2,500g未満の乳児が出生したときは、その保護者は、速やかに、その旨をその乳児の現在地の都道府県、保健所を設置する市又は特別区に届けなければならないとしています。早産で生まれた赤ちゃんは体が小さいだけでなく、身体の機能や仕組みも様々な程度に未熟な状態にあることが多いので、昔は未熟児といわれていました。今日では、体重や在胎の如何を問わず、未熟徴候の認められる児が未熟児に分類されます。このような極低出生体重児はもちろん未熟性の強い赤ちゃんは、生まれてからしばらくNICU(新生児集中治療室)で治療を受けることとなります。
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