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子育て関連情報
乳幼児の病気と気がかり
「クループ症候群」
―見分け方、対処の仕方は?―
監修/大澤真木子(東京女子医大小児科主任教授)
クループ症候群の様々な症状

 比較的お天気の良かった冬の日(空気が乾燥している日)の夕暮から夜にかけて、少し風邪気味かなと思っていたお子さんが、突然、吸気性呼吸困難(息を吸うことができない)になり、泣きだしますが、いつものように泣き声が出ず、鋭く「ハーハー」という息が漏れるような音がします。こんな症状がみられるお子さんは、クループ症候群かもしれません。
 クループ症候群は、ほかにこんな症状が見られます。

  1. 声ががれる(嗄声:サセイ)。
  2. よく見ると、鎖骨の上の凹んだ所(鎖骨上窩:サコツジョウカ)や両方の鎖骨が交わる胸の真ん中の上の凹み(胸骨上窩:キョウコツジョウカ)が、ペコンペコンと息を吸う時に凹む。
  3. 顔付きがとても苦しそう。
  4. しばしば犬の吠える声に似た深い咳(犬吠様咳嗽:ケンバイヨウガイソウ)も伴なう。

 症状は夜間に増悪し、朝には改善する傾向があります。通常4〜7日間で軽快します。


発症したら、喉頭部分を安静に保つこと

 クループ症候群は、喉頭(コウトウ)という声帯のある気管の入口部分周辺に炎症が生じ、喉頭周辺が腫れるためにおこります。喉頭は咳刺激に対して敏感なところなので、冷たい乾いた空気、酸や香水などの刺激や臭いのある空気を吸い込むなど、ちょっとした刺激で咳込んでしまいます。こんな症状が出たら、夜中でも直ちに病院に行きましょう。喉頭の部分の安静がとても大事なので、なるべく泣かせないように、咳の刺激にならないように冷たい空気や、臭いの強い空気を避けましょう。

 入院治療では、酸素投与や加湿が必要になることが多いです。冬は空気が乾燥しないように、常に濡れたバスタオルなどを部屋に掛けておくのも良いでしょう。


原因の大部分はウィルス感染

 発症には、以下のような原因が考えられます。

  1. ウイルス感染が大部分でパラインフルエンザウイルス1、2による喉頭気管気管支炎。
  2. 高熱と重篤な呼吸困難を伴い、急激な経過をとるインフルエンザ桿菌などによる喉頭蓋炎。
  3. アレルギーにより喉頭の入口にむくみがおきたもの(声門浮腫)。
  4. 異物(ピーナッツのかけらが誤って気道に入り込んでしまったなど)や腫瘍などによる機械的な閉塞。

 原因の大多数が1で、3か月から3歳までのお子さん、とりわけ1歳のお子さんに多くみられます。RSウイルス、アデノウイルスといわれるものによるものもあります。2のようなケースはまれですが、3〜7歳に多く、あまり季節には関係がありません。

 クループとは偽膜を作ることを意味するので、以前は喉頭に偽膜を作る喉頭ジフテリアを真性クループ、偽膜は作らないが同症状をとるものを仮性クループといっていましたが、最近では予防接種の普及によって喉頭ジフテリアはまれとなり、現在ではこのような分け方はしていません。


鎮咳薬の投与は適切に

 咳がでたら、コンコン、ケンケン、ゴホンゴホン、ゼイゼイ、ヒューヒューなどと具体的に、どんなとき、いつから(日中、夜間、明け方)かを医師に告げるようにしましょう。小児、ことに乳幼児では咳に伴って嘔吐をきたすこともしばしばで、このため眠れなかったり、食欲が落ちたりします。ただ咳は気道内の分泌物とか異物を排除するための生体の防御反応なので、やみくもに鎮咳薬を投与すべきではありません。

冬の下痢ひきつけ泣き声中耳炎みずいぼ
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