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腎臓病検診(学校検尿)
目次へ 【子供の腎臓病】
   子どもの腎臓病は、生まれつきの病気と、生まれてから起こってくる病気に分けられます。

生まれつきの腎臓病
奇形によるものが多い
(中には親から子へと遺伝するものもある)
生まれてから起こる腎臓病の代表例
  腎炎、ネフローゼ、
尿路感染症(腎盂腎炎、膀胱炎)など


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目次へ 【腎臓病のサインと検診】
   病気が見つかるきっかけとなる症状には、以下のようなものがあります。

急性の腎臓病の場合
むくむ、尿が出ない、尿が出るとき痛い、尿の色が赤いあるいは黒い(血尿)、頭痛(高血圧)、発熱など。
慢性の腎臓病の場合
  急性の腎臓病のような症状は、病気の末期になるまでみられないため、早く見つけるための尿検査(腎臓病検診)が行われる。

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目次へ 【腎臓病検診の実際】
   腎臓病検診は、尿中の血液、タンパクをテープで検査して、腎臓病を早く見つけようとするものです。
 現在、1歳6カ月児、3歳児、小・中・高校生は尿検査を受けることが法律で定められています。

 小・中学生の腎臓病検診(学校検尿)が始まってから25年以上がたち、これらが慢性腎炎の早期発見に役立っていることが明らかになって来ました。慢性腎炎が早期に発見されることにより、慢性腎炎が原因で腎不全になる小児の数は減少してきました。

 現在では、透析を受けている子どもたちの1/3は生まれつきの腎臓病によるものになりました。
 生まれつきの腎臓病の治療を開始するには、血尿やタンパク尿が見られるようになってからでは、すでに手遅れです。
 そのため、このような生まれつきの腎臓病を早く見つけるためのエコー検査を、生まれてなるべく早い時期に実施しようという試みがなされています。

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目次へ 【尿に異常があると言われたときは】
   学校の尿検査で尿に異常があるといわれても、すぐに病気だということではありません。
 腎臓病でなくても尿に血液やタンパクが見られることがあります。
 血尿や蛋白尿だけが単独で見られる場合は病気が見つかることが少ないので、定期的な尿検査を行い、様子をみていくことが大切になります。
 しかし、朝一番の尿(早朝第一尿)に血尿とタンパク尿の両方が見られるときや、血液検査に異常が見られるときには慢性の腎臓病であることが多いようです。
 このような場合には、かかりつけの医師や子どもの腎臓病の専門家に出来るだけ早く相談することをお勧めします。

 このような子どもたちに対して専門病院では、詳しい尿検査、血液検査、腎エコー検査などを行って、精密検査や治療が必要な状態かどうかを判断します。

 その結果、慢性腎炎が疑われる場合には、これらを確実に診断するために入院して腎臓の組織検査(腎生検)を行う必要があります。
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目次へ 【大事なことは】
   尿に異常が見られる間は尿検査を続けて受けることと、血尿とタンパク尿の両方が見られるときや血液検査に異常が見られるときは精密検査を受けることが大切です。
 長い間微少血尿だけしか見られなかった子どもが、風邪にかかった際に目で見える血尿(肉眼的血尿)になり、精密検査を受けて慢性腎炎と診断されることもあります。

 近年、腎炎の治療法が進歩し、早期治療の重要性が今まで以上に言われるようになってきました。せっかく検尿で早期発見をしても治療が遅れては何にもなりません。

 腎臓病検診の意味を理解して、有効に活用するようにして下さい。
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