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水島さん 水島流 生き方センス
Study + Senses
 
精神科医から衆議院議員になり、活躍中の水島広子さん。
華麗なる転身に見えますが、
「親と子のこころの問題」を解決したい、というテーマは同じ。
自らが子供を持って、次世代への責任を痛感したことが、
立候補のきっかけでもあったそうです。
「安心して子育てができる社会を」と活動する水島さんに、
「健康な心」でいる秘訣、親子や夫婦関係の鍵など
たっぷりうかがってきました!
水島広子
(みずしま・ひろこ)
1968年、東京都生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。
思春期前後の問題や家族の病理、漢方医学が専門。
ジェンダーフリー実現のための著作や講演、民法改正運動、子育てに関するボランティア活動も積極的に展開。
1年間の海外放浪歴あり。昨年、民主党の女性議員公募に応じ、宇都宮に転居。
今年6月の衆議院議員選挙で栃木1区から初当選。
現在、夫と2歳半の娘とともに栃木県宇都宮市在住。
訳書に『うつ病の対人関係療法』(共訳/岩崎学術出版社)、著書に『親子不全=〈キレない〉子どもの育て方』(講談社現代新書)、『セクハラこれが正しい対応です』(共著/中央経済社)『専門医がやさしく教えるうつ病』(PHP研究所)などがある。

大切なのは、
コミュニケーションに手を抜かないこと。



*子育てにやさしい社会に

昔、まわりに子供をちょっと預かってもらうことが簡単にできた時代に比べると、
ほんとうに今は、物理的な親の負担が大きくなっていると思います。
うちは、2歳半の娘がひとりですけど、
私だけで子供を連れて出掛けるのは命懸け(笑)。
これで子供がふたりになったら、もう万事休す、の状態だと思います。
たとえば、どの駅にもエレベーターがついていて、
電車やバスにもベビーカーをたたむ必要がない広さがあれば、
どこへでもベビーカーで出かけられますし、
周りの人が小さい子を連れたお母さんに自然に手をかす雰囲気があれば、
物理的には子育てはずいぶん楽になるはずです。
そういうふうに社会を変えていけたら、と思っています。


*子育ては楽しい

今、私は、週に4日は5時起きで東京に行きますし、
地元にいるときも朝早く家を出ることが多いですから、
朝、子供と一緒にご飯を食べられることはあまりないですね。
地元での仕事の日、早く終わって8時頃帰れるときに
子供と一緒にご飯が食べられる、というような毎日です。
子供が起きているうちに帰れた日は、
お風呂に入れたり、一緒に遊んだり、一緒に寝たり。
子供と一緒にいる時間が限られているので、
そういう時間は全部子供にあげることにしているんです。
自分が疲れていても、仕事をしたくても
「絵本読んで」って言われたら、ずっと読みます。
いま、ちょうど繰り返しが好きな年頃なので、おんなじ絵本を
何度も何度も読まされるんですけど(笑)。


*夫と私は似たタイプ

日中の保育園の送り迎えや食事などは、だいたい夫がします。
いまは、その時間にその場にいなければできないことは夫、
逆に掃除や日曜大工や裁縫など、時間を見つけてやればいいことは
私がするという分担になっています。
夫のほうが子供と一緒の時間が長いので、
子供を叱ったりもしていますね。私はほとんど叱らない。
「男女逆転」のように思われるかもしれませんが、
私は男女に絶対的な差はない、
いわゆる「父性」「母性」というものもないという考えです。
でーんと構えているのが向いている女性もいれば、
細かく面倒を見るのが向いている男性もいて、
男か女かということよりも、
その人の個性を認めなければならないと思います。
うちは夫も私もおんなじようなタイプですね。
「男だから」「女だから」という考えがお互いになくて、
昔から小さな子供はかわいくて好き、という点も同じです。


*夫とのコミュニケーション

私は、もともと小さい子供が好きなんですが、
小さい子を見て「かわいい、大好き」と言うと、やっぱり女の子だねえ、
と言われたりするのが嫌で、
20代前半まではかわいいなあと思っても、
わざとかわいくないふりをしたりしていたんです。
でも、夫に会って、男でも女でも
かわいいものはかわいいでいいんだと思ってから、
素直に出せるようになりました。
結婚して10年近くになります。
結婚前はお互い知ってはいたけど、つきあったのは1年くらい、
結婚したのは、早かったんです。
夫とは昔からよく話していました。
価値観が一緒だと思って結婚したわけですから、
今も、ほかの人と話すより夫と話す方が楽しいです。
やっぱり、気持ちが通じ合うためには、
十分に話して、相手にも話してもらって、
お互いのことを理解して、違うところは話し合う、
そういうコミュニケーションに手を抜かない、
に限りますね。こういう言葉は、精神科医として親子関係の問題を考えるなかで
固まってきたものですけど、
夫とはその前からコミュニケーションを重ねてきたと思います。
最近、子供の前で夫といっぱいしゃべっていると、
子供がヤキモチ焼いて、自分の話にしようとしたがるので(笑)、
子供が寝ないと夫と話せないんですけど。

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