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乳幼児健診


乳幼児健診とは


 乳幼児健診は乳幼児健康診査の略で、公費で実施される公的健診と私費による私的健診があります。公的には、1歳までの乳児期に2回以上と、1歳6カ月児および3歳児の健診を各市町村が主体となって実施することになっています。たとえば東京都の市町村の場合、1歳までの乳児期には、3〜4カ月、6〜7カ月、および9〜10カ月の計3回の健診と1歳6カ月健診、そして3歳児健診を公費で実施しています。

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目次へ 1. 健診の目的:
 病気の予防と早期発見、そして乳幼児の健康保持と増進を目的として行っています。
   我が国の乳幼児死亡率は世界でも最も低く、乳幼児健診はこれに大いに寄与していると考えられています。
 さらに最近の乳幼児健診では、従来の疾病指向の考え方から一歩進んで、核家族化、少子化傾向が進んだ今日の日本の状況をふまえ、若い両親の子育て不安や、育児に関する家庭内の問題への対処など、心身共により健康にという健康指向の取り組みがなされるようになってきています。
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目次へ 2.健診の方法:
 集団健診と個別健診があります。
   集団健診は、市町村からの通知により、保健相談所、保健センター保健所などで同月年齢の乳幼児を集め、健診を集団で行う方法です。個別健診は市町村が健診を委託した医療機関に個人が別々に受診する方法です。集団健診は医師の他、保健婦、栄養士、臨床心理士、歯科医師などが一緒に行うので、いろいろの面で総合的に行えることや、なにか問題があったときに、事後措置や経過観察がスムーズに行えるのが特徴です。反面、診察する医師は小児科医のみではないことや、個々の家庭や子どもに合った相談や助言をなかなか行い難いのが欠点です。東京都の市町村では3〜4カ月健診、1歳6カ月健診、3歳児健診をこの形式で行っています。
 個別健診は、日頃診察を受け、子どものことや家庭の事情をよく知っているかかりつけ医で受けることが出来るので、個々の家庭や子どもに合った相談や助言が行われ易いことが長所です。その一方、医師のみで行うことが多いので、その他の相談が受けられないことや、問題があったときの事後措置や経過観察がうまく行えないのが欠点とされています。
 どちらの方法で行うかは地域の実情により異なりますが、個別健診は、健診や予防接種を一般の診療とは別に、曜日や時間を決めて行っている小児科医で受けることをお勧めします。東京都では、多くの市町村が医療機関に委託している6〜7カ月と9〜10カ月健診がこれにあたります。
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目次へ 3.健診の時期:
   公的健診以外に私費で健診を受ける場合は1か月、6〜7カ月、9〜10カ月、12カ月、2歳、2歳半、4歳、5歳、6歳が適当な時期です。
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目次へ 4.健診と母子手帳の利用:
   健診はお子さんが心配なく育っているかどうかをチェックするよい機会です。健診をする月齢や年齢は、子どもの成長発達をみる上で大切な時期が選ばれていますので、決められた月年齢になったら必ず受診するようにして下さい。
 最近は集団健診においても個別健診と同じように、個々の家庭や子どもにあった相談や助言を行っています。たんに医師の診察を受けるだけでなく、子どもや育児上の心配事、また育児に関連した家庭的な問題でも健診の機会を利用して相談してみてください。健診を育児に関する心配事を解消する機会として積極的に利用することをお勧めします。
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