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母子健康手帳の活用について

 母子手帳はお子さんの成長や発達を知る貴重な記録です。健診の記録を書くページの左側には、その健診時期に対応した子どもさんの発達や栄養法に関する質問事項が書いてあります。健診を受ける前に自分でチェックしておくとよいでしょう。質問事項は、その月年齢の乳幼児ができる標準的な事柄が書いてありますが、成長発達には個人差がありますから、すべてができなければ問題があるというわけではありません。各市町村が配布する母子手帳は、平成14年4月から改訂された新しいものになっていますが、改訂版では成長・発達には個人差があるということを、より配慮した内容になっています。

 母子手帳には予防接種やかかった病気を記録するページもあります。予防接種を受けるときにも必ず持参して記録してもらいましょう。また、子どもさんがかかった病気も記録しておくと、はじめての病院を受診するときや、幼稚園や学校の入園・入学手続きの時などに役立ちます。

 母子手帳には記録欄ばかりでなく、栄養や育児に関する有用な情報が書かれています。一度目を通しておくことをお勧めします。

 お母さんやお父さんがこまめに記録した母子手帳は、子どもさんへの愛情の証ともいえます。子どもさんが成人して親元を離れるときは是非持たせてあげてください。あらためてご両親の愛情を実感することでしょう。

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