1カ月児健診
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大部分の赤ちゃんが出生後始めて受ける健診です。1カ月は成長発達をチェックする上で重要なポイントとなる月年齢(key month /age)とはされておらず、公的健診にも含まれていませんが、病院から家庭に戻った後、順調に育っているかどうかはじめてチェックを受ける大切な健診といえます。受診率も高く、多くの赤ちゃんがお母さんが出産した病院で受診しているのが現状です。
出生後1カ月たつと体重は約1kg増えます。手足を活発に動かし、明るい方に顔を向けたり、時にお母さんの顔をじっと見つめたりします。また、大きな音にびっくりしたり、泣いているときに声をかけるとおとなしくなったりと、音や光に対する反応が明らかに見られるようになります。
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健診の意義:
新生児期に問題があった赤ちゃんについては、引き続きその問題点のチェックをします。新生児期にわからなかった問題点の発見も1カ月健診の大切な目的ですが、明らかに異常といえなくても、ちょっと気になるサインがあれば、今後の経過観察の重点項目としてリストアップすることに意義のある健診といえます。
また、養育者にとって最初の1カ月間は、特にはじめての赤ちゃんの時には、いろいろと気がかりや不安が多いものです。そうした心配事を解決する場としても意味があります。
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健診の内容:
1)母乳やミルクをよくのみ、体重が順調に増えているかどうか、
2)頭囲も増加しているか、
3)姿勢や筋肉の緊張に問題ないか、
4)手足を活発に動かし、音や光に反応があるかどうか、 などを中心に診察します。
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留意点:
1カ月児では神経学的発達に明確な指標がありません。従って、診察医は“様子をみましょう”とか“経過をみましょう”というふうに話すことがあります。 これは、今の時点では異常とはいえないけれども、ちょっと気がかりなので念のため一定期間をおいてからもう一度診察しましょうという意味です。ことさら心配する必要はありません。 気がかりなサインは何なのか、次にいつ受診すればよいのかをよく聞いて、その時期には必ず診察を受けるようにしましょう。心配事があれば、医師や保健婦さんに遠慮なく質問して解決するようにして下さい。
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