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9〜10カ月児健診

 6〜7カ月健診と同じように、東京都をはじめ多くの市町村が医療機関に委託するかたちで、公的健診として実施しています。
 この頃になると、周囲への関心をさかんに示すようになり、後追いもはじまります。人見知りは少なくなり、機嫌良く一人遊びするのがみられるようになってきます。運動機能では、ハイハイをしたり、つかまり立ちができるようになります。また、物を指でつまんだり、左右の手で持ち替えたりします。離乳食は2〜3回食になります。

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健診の意義:
 これまでに問題がなかった赤ちゃんでは、引き続き順調に育っていることを確認します。また、これまでに経過観察が必要とされた赤ちゃんについては、その後の成長発育のチェックをするよい機会になります。

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健診の内容:

 身体計測、一般的な診察と精神運動発達状態をみます。発達面では周囲へ関心を示しているか、視線は合うか、にも注意してみます。
 この時期の発達をみるうえで大切な検査方法として、パラシュート反応があります。これは、うつ伏せの状態で赤ちゃんを両脇から支えて持ち上げ、頭を前方へ落とすようにすると、両方の上肢を伸ばし手を開いて着こうとする反応です。これは一種の防御反応で、順調に発達しているという目安の1つになります。また、離乳食の進み具合も確認し、必要があれば適切な助言もします。

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留意点:
 4カ月の時期の頸座りや7カ月でのお座りと違って、この時期の運動発達にはかなり個人差があることも特徴です。特に異常はなくても、この時期にハイハイやつかまり立ちをしない赤ちゃんは少なくありません。しかし、その大部分がその後問題なく育って行きます。
 1つや2つできないことがあっても、むやみに気にすることはありません。あせらずゆったりとした気持ちで成長を見守りましょう。
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