1歳6カ月児健診
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健診の意義:
人間と他の動物との相違は、人間は2本足で歩く事と言葉を話す事です。1歳6カ月頃になると転ばないで歩き、意味のある単語を言い、今まで家庭中心で生活していた赤ちゃんが公園や外で母親を安全基地として遊ぶようになります。このように1歳6カ月健診は赤ちゃんがやっと人間らしくなった最初の節目の健診と言えます。
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健診の内容:
身長・体重・頭囲などの身体計測、内科的診察をし、転ばないで歩く、意味のある単語を話す、積み木が積める、絵本でワンワン、ニャーニャーなど知っているものを指さす、自動車やお人形をブーブーと言って押したり、抱っこしたりそれらしく遊ぶなどの発達チェックをします。
また、生活習慣、行動上の問題、心の発達のチェックなどがあります。さらに、この頃に診断される調節性内斜視、間歇性外斜視、軽度難聴などが言葉の発達と共にチェックされます。
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保健指導・相談:
離乳食完了の確認、幼児食・栄養の説明、しつけの相談、事故防止、虫歯の予防などがあります。
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留意点:
1歳過ぎまでは子どもは親の思うように割と簡単に育ちますが、幼児期になるにつれいろいろと悩みも増えてきます。 1歳半健診を利用して第1反抗期の意味と扱い方、しつけの方法、食事・運動などの生活習慣の重要性、事故防止の知識と方法などを積極的に取り入れ、準備することが大切です。2歳頃まではテレビを子どもの子守に使用しないで、子どもと一緒に遊ぶこと、ふれあうこと、子どもがやりたいことは好きなようになるたけやらせるようにする養育態度が子どもの心を育てる上で重要です。
歩き始めや言葉の発達には非常に個人差があります。意味のある単語は早い子ですと9〜10カ月頃より話しますが、遅い子は3歳過ぎになってから話す子もいます。耳が聞こえ、理解力が年齢相応にあれば心配しなくても大丈夫です。歩行も早い子は9〜10カ月、遅い子は正常であっても2歳過ぎのこともあります。
この時期になってもまだ母乳を飲んでいると心配するお母さんもいますが、離乳食が順調に進み、食事もちゃんと食べているのであれば大丈夫です。おかあさんのオッパイを吸って安心するのであれば、無理して断乳(母乳を止めること)せず、自然にオッパイに興味がなくなるのを待ちましょう。 身体発育も発達も個人差がありますので、全体として普通に育っていれば心配ない子が大部分です。この頃の悩みで多い言葉の遅れや行動上の問題は、焦らないで子どもを信じてゆっくりと待てば心配がないものが大部分です。
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