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1 .「幼児期からの食育」 |
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1−5 料理は楽しいよ
子どもの年齢に応じたお手伝い |
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材料を洗ったり、切ったり混ぜたり、煮たり焼いたり、時には丸めたり包んだりと、料理はとても創造的です。子どもにとっては遊びの延長。
野菜をちぎったり、団子を丸めたりするのを面白がることでしょう。年齢に応じて作業をさせてみましょう。少し慣れてくれば、ピーラーを使って皮むきをしたり、包丁も使えるようになります。安全な使い方やふざけないことなどをしっかり教えて守らせましょう。調理中は、鍋などの熱いものには要注意。けがややけどをしないように、お母さんは、手をださなくも、目は離さないようにしてください。
料理の手伝いは、食材に触ることができ、形や感触、匂いなど、新しいことにたくさん気付けるので、子どもにとっては貴重な体験です。自分で作ってみると、嫌いだった野菜が食べられるようになることもあります。材料を一緒にそろえることで、食品の名前を覚えたり、料理名を覚えたりと、食事に対する興味・関心を高めることにもつながります。 |
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1−6 苦手なものは根気よく励まそう
調理に工夫、生活リズム |
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誰でも苦手な食べ物のひとつくらいはありますが、食卓に上ることの多い食材は、なるべく好き嫌いなく食べて欲しいものです。
子どもはお腹が空いていれば食事は残さず食べることができますが、食事前にお菓子やジュースを与えてしまうと、お腹が空かず、嫌いなものは残してしまうことになります。しかし、そういうとき、無理強いはかえって逆効果ですから、やめましょう。
嫌いなものは細かく刻む、すりおろして料理に混ぜ込むなどの方法もありますが、うまみのある食材と一緒に調理したり、汁気の多い料理にしたりすると多少食べやすくなるようです。また、家族がおいしそうに食べている姿を見せると、いつのまにか嫌いなものでも食べてしまうこともあります。
苦手なものがあっても、焦らずに見守り、根気よく励ますことです。自ら食べられれば、それが喜びと自信になり、子どもの食べる力になります。 |
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1−7 みんなで食べるとおいしいよ
ひとりで食べない・食べさせない、
いただきますの習慣 |
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子どもにとって、大勢で摂る食事は楽しく、料理もおいしく感じられるものですが、一人ぼっちで食べるのは寂しく、食は進みません。食事はお腹を満たすだけのものではありません。家族や友達と一緒に楽しく食べ、食卓を心和らぐ場にしたいものです。
また、食卓についたら「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさまでした」と言う習慣は、是非この時期に身につけましょう。これらは、食事のけじめと感謝の気持ちをあらわす大切な言葉です。子どもは、大人の食事のしかたを見て学びます。まずは、大人が率先して手本を示しましょう。食事のマナーは、みんなで一緒に食べてこそ身につくものです。
子どもが小さい時期は、テレビを見ながら食事を摂ることはやめましょう。テレビを消して、食卓をさりげない会話ができる大切な場にして欲しいと思います。 |
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1−8 行事を大切に
節目の行事を大切に、さまざまな食体験 |
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行事といえば、正月、ひな祭り、子どもの日、などがあげられます。時代とともに行事も料理も簡素化されてきていますが、行事食は子どもの最大の楽しみでもあります。よい風習とともに次代に伝えてあげたいものです。
また、郷土料理を大切にすることも文化の継承になります。最近は、地場のものを地場で消費する「地産地消」の考え方が注目されていますが、ふるさとの味を大切にした行事食は、まさに「地産地消」が支えるものといえるのです。
遠足や運動会などの楽しい弁当体験、誕生会やクリスマスなど、みんなで祝うパーティ体験、大勢で食べるいつもと違うお祝いの日の食事体験などは、子どもたちの楽しい食事の思い出になるでしょう。 |
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文責/日本小児保健協会 |