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子どもの事故予防に取り組む
   
目次へ 14 . 心肺蘇生は基本的な技術
   ここまで、子どものいろいろな事故の実態について紹介し、その予防策について考えてきました。すなわち、事故が起こる前の予防活動について述べてきましたが、不幸にして事故が起こった場合には、適切な処置を行うことが必要となります。
14−1 わが国の救急医療の現状
   緊急事態が発生し、119番に通報してから救急車が現場に到着するまでの時間は全国平均で6.2分、現場から医療機関への搬送の全国平均は28.5分(平成13年度)でした。(http://www.fdma.go.jp/html/new/140906_kg.htm)平成14年4月1日現在の救急隊員数は57,515人、そのうち救急救命士の資格者は11,304人となっています 。また、全国4,596隊の救急隊のうち、救急救命士を運用している救急隊は2,884隊(62.8%)です。救急救命士は1991年に導入された資格で、搬送中の患者に対して医師の遠隔指示を受けながら、気道確保、静脈切開、除細動などができます。現在この資格を持っている人は約5人に1人ですが、1隊は3名で構成されているため3人に1人がこの資格を持つことが目標とされています。
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14−2 心肺蘇生法
   おぼれたり、のどにものがつまったときは、人工呼吸や心臓マッサージが必要となります。5分以上、心肺が停止した状態が続くと蘇生することはむずかしくなります。心肺停止はどこでも発生する可能性があり、「発見した人がすぐに、1秒でも早く心肺蘇生を開始する」のが大原則です。
 中には、もし自分が間違った心肺蘇生をしたために状態が悪くなったらどうしようと心配する人もいますが、緊急事態のときに行った心肺蘇生術で不幸な結果となっても法的に問われることはありません。ともかく、人工呼吸と心臓マッサージを行うことが必須なのです。すなわち心肺蘇生法とは、医療関係者だけが行う技術ではなく、人々が暮らしていく上で、だれもが必ず知っていなければならない基本的な技術なのです。
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14−3 心肺蘇生法の教育
   そのような考え方を広めるため、わが国では1994年4月から高等学校の学習指導要綱の中に救急蘇生の教育が取り入れられ、同年5月からは新規に自動二輪車、自動車運転免許をとる者に応急救護処置が義務づけられました。これらは、マネキン人形を使って心臓のマッサージと人工呼吸の実技を行うものです。
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14−4 小学生の時から、すべての国民が
   家庭医学の本や育児書には、応急処置のやり方が書いてありますが、心肺蘇生が何とかできると答えた母親は1/3程度でした。心肺蘇生は本を見ただけでは十分ではありません。マネキン人形を使って実際にやってみることが大切です。 ノルウェーでは、小学生の時から心肺蘇生法がカリキュラムの中に取り入れられています。生命や友情の大切さ、助け合いの必要性などを導入として教育していけば、小学生でも心肺蘇生法は十分に理解できるのです。
 最近ではいろいろなところで心肺蘇生術の実技講習が行われています。心肺蘇生法は、国民として持つべき基本的な技術と認識し、まだ実際にやったことがない人はぜひ消防署や日赤や保健センターで開催している実技講習会を受けてください。
 救急車の呼び方、地域の救急医療体制を調べておき、受診する医療機関の電話番号はすぐにわかる場所に貼っておくことも大切です。
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文責/日本小児保健協会
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