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■子宮の大きさ/子宮底長 23〜30cm(妊娠31週末) |
母体のエネルギー配分が変わります
妊娠28週になると、母体の脂肪からつくられるブドウ糖が、赤ちゃんへ優先的に送られるようになります。これが母体のエネルギー配分が変わるということ。突然ケーキやチョコレート、アイスクリームなどが食べたくなるのも、おなかの赤ちゃんがブドウ糖を欲しがっているから。今までケーキは嫌いだったというママでも、妊娠28週を境に食べたくなるというケースも目立ちます。
しかし、食欲にまかせてたくさん食べると太りすぎのもと。それに、おなかの赤ちゃんのためにもよくありません。この時期、赤ちゃんの体では60兆個の細胞が完成し、ママがたくさん食べると、赤ちゃんの細胞に「胎内肥満」のスイッチが入ってしまう心配があります。
妊娠28週から31週ごろの3〜4週間は、とくに上手に食欲をセーブすることが重要です。
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赤ちゃんへエネルギーを送るため、
甘いものを食べたくなることも。
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むくみやすくなります
足のすねの部分を指で押してから放すと、すぐに戻らずにくぼみがつくことがあります。これが「むくみ」で医学用語では「浮腫(ふしゅ)」といいます。むくみは、血液中の水分が血管の壁から染み出てきて、皮膚の下にたまった状態です。
妊娠後期には母体の血液の水分量が多くなります。体を循環する血液がますますたくさん必要になるため、水分を多くすることで血液量を増やすからです。生理的な水血症といい、ネットリしがちな血液をサラサラにして血管の中を通りやすくしたり、血圧を上げないようにするための、大事な体のしくみです。
水っぽい血液からは水分も染み出しやすいので、妊娠28週以後は、むくみやすくなるのです。むくみ対策には、足の下にクッションを置いて足を高くした姿勢で寝ます。また、体の左側を下にして横向きに寝ると、子宮が下大静脈を圧迫するのを防いで、下半身から心臓へ戻る血液の流れがよくなり、むくみがとれやすくなります。
むくみの他に血圧が高い、尿検査でタンパクがプラスになる、体重が1週間に500g以上増えた時は、妊娠中毒症の可能性があります。妊婦健診でチェックしてもらいましょう。
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時々おなかが張るようになります
おなかが張るというのは、痛みがなくて少しおなかが固くなることをいいます。妊娠後期では1日に何度か、とくに夕方になるとおなかが張ることがよくあります。働いている人や立ち仕事の多い人、上の子の世話がある人はおなかが張りやすいものです。横になって安静にすれば、ほとんどの場合はじきに張りがとれます。
おなかが張りやすい場合は、夕方に30分から1時間ぐらい、体を横にして休むのが理想的。とくに、35歳以上の高年妊娠の人、仕事をもつ人、血圧が高めの人は午前と午後の2回、横になったり、ソファに座って足を伸ばすようにするといいでしょう。
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