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「食育」ってなんだろう
   
目次へ 2 .「乳幼児期の食育」
  2−5 便秘
食生活で解消 食物繊維を上手に摂って
    幼児の便通は、2日に1回から1日3回と、回数に個人差があります。ふだんより排便しない日が続く、便意があっても便がでない、便に血が混じる、おなかが張る、おなかが痛い、食欲がなくなる、などの症状は便秘と考えます。
  赤ちゃんの便秘の相談はよくあります。生後1〜2カ月ころは、母乳不足による便秘ということがありますから、ミルクを足すことで解決することもあります。5〜6カ月の離乳食開始のころは、消化機能の未熟さから便秘になりやすいのですが、この場合には、マッサージが効果的です。おへそを中心として、時計の進行方向にマッサージしてみましょう。
  離乳食が中心になる時期の便秘の場合には、食物繊維の多い食品を意識して調理しましょう。
  食物繊維が多く含まれているのは、根菜類、いも類、海藻類、きのこ類、豆類、果物類など。食品では、とうもろこし、ブロッコリー、モロヘイヤ、さつまいも、煮豆、納豆、ひじき、寒天、ヨーグルト、りんご、みかん、干し柿などです。また、脂肪や水分を多く使うといいでしょう。
  さらに、規則正しくトイレに行く習慣を身につけたり、運動量を増やしたりして、便秘はできるだけ食生活で治すように努力しましょう。薬はかかりつけの医師に相談して使ってください。
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目次へ 2−6 好き嫌い(偏食)
強制せずに励ましましょう
   本来の好き嫌いは、10カ月ころから始まります。これは、子どもが自己主張するようになる精神的な成長の時期と関係があります。
  離乳食の時期は、子どもは、とろみや舌触りなどが口の発達にあっていれば、何でも食べます。味覚の点では、甘味や旨味はもともと好きな味ですし、ヨーグルトのような酸味は最初嫌いでも、だんだんと慣れていく味です。
  子どもに嫌われるのは、圧倒的に野菜。その次に肉、乳製品、魚と続きます。野菜は、独特の苦味や匂い、口当たりがあり、子どもは苦手です。肉は硬すぎて嫌がり、魚は、家庭で食べる機会が少ないと、慣れずに嫌がります。
  1〜2歳のころは、食べづらさが「嫌い」の原因になることが多いので、調理方法の工夫が必要。3歳以降は、楽しい体験の記憶により好きになることが多いので、積極的な「食育」が必要です。
  また、「人見知り」があるように、食品に対しては「味見知り」があります。子どもは、新しい食品や味に馴染めなくて「嫌い」という反応をします。小さいころからいろいろな食品に慣らすことが大切です。
  子どもが偏食をする場合、家族は、強制せずに励ましたり、食べられたら褒めるなどの接し方をしてください。食事が楽しめるように、子どもに料理の手伝いをさせるのもいい方法です。手伝いができるようになると、達成感からいろいろなことに挑戦する気持ちが育ち、苦手な野菜も食べられるようになることがあります。
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目次へ 2−7 小食(食欲不振)と食事中落ち着かない
量にこだわらず食事に集中
   子どもが食べるのが遅い場合には、食欲不振、テレビなどがついたままで食事に集中できない、周囲の人の過干渉や無理強いが強い、などの原因が考えられます。一生懸命口を動かして食べても時間がかかるという子どももいます。まず、食事時間にはお腹が空いていて、食事に集中できるということが大切。生活環境を整えましょう。
  3歳ころからは、「社会食べ」といって、子どもは、周りの様子を見ながら、人に合わせて食べることができるようになります。家庭では、子どもの個性を尊重するだけでなく、人に合わせることも意識させましょう。
  お母さんの接し方として、食事中に口うるさく言うのは感心しません。
  食べる前には「30分くらいで食べようね」と約束したり、「食べ終わったら公園に行こうね」と食事の後に楽しい事があるのだと思わせたりすることをお勧めします。30分たったら約束どおり片付けるようにしてもいいでしょう。
  幼稚園に行くようになれば、子どもは社会性を身につけていくでしょうから、お子さんの育っていく様子を待ちましょう。5歳ころには落ち着いて食べるようになるので、あまり怒らないことです。
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目次へ 2−8 食物アレルギー
むやみに怖がらずに必要な栄養を
   食物アレルギー児は増加傾向にあります。食物の栄養素は腸管から吸収されますが、乳幼児は腸管粘膜が未熟なために、完全に消化・分解されない食物成分が吸収されやすい状態になっていて、それがアレルギーを引き起こします。食物アレルギーは、だいたい2〜3歳で良くなり、いろいろなものが食べられるようになっていきます。
  食物アレルギーのなかでは、卵のアレルギーが最も多く、次いで牛乳と大豆。最近では米、小麦、マンゴー、パパイヤ、チョコレートなど、さまざまな食品がアレルギーの原因になっています。母乳によるアレルギーもあります。
  症状は、食べてすぐに出る場合と、1〜2日して出る場合とがあります。頭のてっぺんから足の先まで、じんましん、アトピー、喘息、鼻アレルギー、偏頭痛、血便など、いろいろな症状があります。
  離乳食開始の時期は、アレルギーを過度に怖がらずに与えてみましょう。同じ食品に偏らないこと、しっかり加熱して与えること、初めての食品は1さじから進めてようすを見ることです。勝手な思い込みで食品を制限してしまうと、栄養不良になってしまう子どももいますから、小児科医や皮膚科医の指示に従いましょう。食物アレルギーと診断されたら、その食品を除去する分、他の食品から栄養素を十分補うことが必要となります。
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目次へ 2−9 食べ物の事故
2歳まで用心を
   何かの拍子に食べ物がうまく食道に入らず、気管に入ってしまう。食べ物が口、のど、食道、胃へとうまく進まない状態になることを「食べ物による事故」といいます。一番怖いのは、食べ物が詰まって息ができない状態(窒息)になることです。
  食べ物の事故を年齢別にみると、0〜1歳が3分の2をしめています。詰まりやすい食品は、ピーナッツ、豆・枝豆、もち、こんにゃくゼリー、ポップコーン、ちくわ、丸いキャンディ、氷など。1〜2歳児に与えるものを調理する場合は、口のなかで硬い小片になるような食べ物は避けます。りんごや生のにんじんは煮て与え、ソーセージなどは、外皮のない物を選びます。硬くないこと、丸くないこと、サイズは気道の大きさと合致しないことに注意します。危険のあるものは、できるだけ与えないほうがいいでしょう。
  詰まったときは大人の膝の上にうつぶせにし、頭を低くして肩甲骨の間を4〜5回強くたたきます。あるいは、後ろから腕を回し、肋骨弓の下で両手を握り、おなかを強く圧迫します。それでもうまくいかないときは人工呼吸や心臓マッサージをしながら救急車を呼びます。
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文責/日本小児保健協会
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