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予防接種について具体的に知る

予防接種の目次へ 予防接種のしくみ
   個体が病原体の感染を免れる能力を免疫能といいます。ヒトは体内に病原体が侵入すると、それを排除するために免疫反応を起こします。しかし、はじめて侵入してきた病原体にはまだ準備ができていないため素早い対応がとれず、発症を防ぐことはできません。ある程度の時間がたつと病原体を排除して病気は治癒しますが、その後も免疫反応の記憶は残ります。そして次に同じ病原体が侵入してきた時に、最初の時よりもはるかに強い反応が素早く起こるようになり、感染を阻止します。これが麻疹などの疾患に二度は罹らない理由です。

 予防接種は、病原体のかわりにワクチンを接種することで、このような免疫反応を人工的につくりだし、病原体が侵入しても病気に侵されずにすむからだをつくります。

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予防接種の目次へ ワクチンについて
   ワクチンとは、ある特定の病原体に対する免疫原性(免疫反応を起こす抗原性)を持ち、さまざまな手段で病原性を減退、または無とした物質のことです。いま現在も多くの研究者が、理想のワクチンの開発をめざし努力していますが、現在の技術でもまだ、100%の有効性を持ち、副作用のまったくないワクチンはできていません。つまり、どれくらいの有効性があり、どれくらいの頻度でどのような副作用が起こる可能性があるのかを知っておくことが、大変重要なのです。

現在使われているワクチンは、以下の4つに大別されます。

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  1)弱毒生ワクチン
   病原微生物を何らかの方法で弱毒化し、生きたまま接種するもので、自然感染に近い免疫を誘導できるため、免疫の持続時間が長く、多くは1回の接種で終生免疫が期待できます。しかし、体内で微生物の増殖が起るため、発熱などの副作用がみられることがあります。また免疫抑制療法や各種疾患で免疫能に何らかの異常がある人は、重篤な全身感染症の危険もあるため、注意が必要です。
・結核(接種名はBCG)、麻疹、風疹、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎=ムンプス)、 水痘(水ぼうそう) ポリオ、黄熱に使用。
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  2) トキソイド
   病原体より産生される毒素を無毒化して得られたトキソイドのワクチンを投与すると、体内に抗毒素抗体ができ、病気の発症を予防することができます。高度に精製されている現在のワクチンでは、副作用に重篤なものはみられませんが、接種局所の発赤、腫脹がまれならずみられます。しかし、自然に消退するのであまり心配はありません。
・ジフテリア、破傷風に使用。
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  3)不活化ワクチン
   ホルマリンや紫外線などで不活化し、増殖感染能をなくした(死んだ)病原微生物の菌体成分を用いるのが不活化ワクチンです。一般に免疫原性は生ワクチンより弱く複数回の接種を要しますが、それでも終生免疫は期待できません。感染免疫誘導に役立つ抗原成分のみならず、そのほかさまざまな病原微生物成分、製造段階で混入する微量の異種蛋白などが含まれているため、いろいろな副作用やアレルギー反応の原因になります。
・ 日本脳炎、コレラ、ワイル病秋やみ混合ワクチン、狂犬病、A型肝炎、百日咳(日本以外の多くの国)、ポリオ(一部の国)に使用。
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  4)成分ワクチン
   不活化ワクチンが副作用やアレルギー反応の原因になることから、病原微生物からなるべく不要な部分を取り除き、重要な感染防御抗原のみをとりだし、主成分として作られたのが成分ワクチンです。免疫原性は不活化ワクチンとほぼ同じですが、副作用は−般に少なくなります。
・百日咳、インフル工ンザ、B型肝炎に使用。
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予防接種の目次へ 定期接種と任意接種
 

 予防接種には、定期接種と任意接種があります。定期接種は、病気自体の重症度や社会的影響、またワクチンの有効性と安全性などを考慮し、接種対象者に国が責任を持ってすすめる予防接種で、市町村または保健所から通知があります。接種時期が決められていて、その期間中であれば自治体の公費で受けることができます。任意接種は市町村や保健所からの通知はなく、希望者が自分の意志で、接種可能な年齢の範囲内で都合のよい時期に自費で受けるものです。

定期接種--- BCG(結核)、ポリオ、DPT(三種混合=ジフテリア、百日ぜき、破傷風)、麻しん・風しん、日本脳炎
任意接種--- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(水ぼうそう)、インフルエンザ、B型肝炎など
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予防接種の目次へ 2006年4月1日より定期予防接種の
実施方法が変わりました
   平成18年4月1日より、麻しんと風しんの予防接種対象者・対象時期が変更されました(平成17年7月29日付の予防接種法施行令改正による)。 同時に使用するワクチンも麻しんと風しんの混合ワクチン(MRワクチン)に変更されました。また、日本脳炎の第3期接種は中止となりました(平成17年7月29日付)。 日本脳炎の第1期、第2期については中止ではありませんが、流行状況とワクチンの副反応の可能性を考慮し、現時点では“見合わせ”となっています(平成17年5月30日付)。 詳しくは、“別表”の「2006年4月1日からの改正の要点」をご覧下さい。
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予防接種の目次へ 予防接種による
健康被害(副作用)救済制度
   定期接種と任意接種では予防接種による健康被害の救済制度が異なります。定期接種の場合には、予防接種と因果関係が認められた健康被害に対しては公費による救済制度があります。任意接種には公費での救済はなく、医薬品による健康被害の救済制度が適用されます。
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