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赤ちゃんの発育・発達|生後0カ月|ママの状態
 
母乳育児で赤ちゃんとの絆づくりを
 母乳がたっぷり出るママ、あまり出ないママなど個人差はありますが、できるだけ母乳で赤ちゃんを育てるように努力しましょう。
 とくに、産後まもなく最初に分泌される初乳は、ぜひ飲ませてあげたいもの。黄色くてとろみのある初乳には、IgA抗体という免疫(めんえき)がたくさん含まれ、胎児時代に胎盤(たいばん)経由でママからもらったIgG抗体と一緒に、赤ちゃんを細菌などの感染から守る働きをしているからです。また、赤ちゃんの内臓は、3カ月頃までは胎児特有の型を示し、3〜4カ月頃からじょじょに大人型に近づき、半年でほぼ大人型に、1歳前後で完全に大人に近くなります。母乳の成分は、このような赤ちゃんの成長に合わせて変化していくことがわかっています。母乳は赤ちゃんにとって理想的な栄養食品なのです。
 また、母乳育児はママと赤ちゃんの間に強い絆をつくりあげていくでしょう。赤ちゃんが乳首を吸う刺激で分泌され、母乳を射出するオキシトシンというホルモンは、ママに幸福感や恍惚感を与えるので、愛情ホルモンとも呼ばれています。そして、母乳を生産するプロラクチンというホルモンには、ママに赤ちゃんを守り、保護したいと思わせる作用があるそうです。母乳育児は母性を育む一番の近道ともいえそうですね。
 母乳は乳首を頻繁に吸われるほど、出てくるしくみになっています。生後しばらくの間は、赤ちゃんの吸い方も下手ですし、母乳もたくさんは出ないので、赤ちゃんが泣くたびに飲ませてあげましょう。
 もし、赤ちゃんが新生児集中治療室に入るなどして、直接母乳をあげられない場合にも、搾(しぼ)った母乳を冷凍して届け、哺乳瓶などで赤ちゃんに飲ませることができる場合があります。病院のシステムや赤ちゃんの状態によっても違うでしょうが、できるだけ母乳をあげる方向で病院のスタッフと相談してみましょう。
 
赤ちゃんの吸う刺激でホルモンが分泌。
それにより乳汁(おっぱい)が
分泌されます。
   
どんどん抱いてスキンシップを
 新生児を抱く時は横抱きが基本です。首の座らない赤ちゃんの場合、不安定な首とおしりをしっかり支えながら抱くのがコツ。片方の腕のひじの内側に赤ちゃんの後頭部を乗せて、もう片方の手は股の間に差し入れておしりを支えます。寝かせる時は、おしりをそっと置いてから首の下の腕を抜きます。最初はこわごわというママも多いでしょうが、授乳や沐浴、寝かしつける時や泣いた時など、1日に何回となく赤ちゃんを抱くうちに慣れてくるので心配しないで。
 さて、人間の脳は神経回路が密になるにしたがって発達するのですが、新生児期の赤ちゃんの脳の神経回路はとてもまばらです。でも、運動と皮膚感覚については生後すぐから働いていることがわかっています。赤ちゃんの触覚、とくに皮膚感覚は脳と直結していて、赤ちゃんの肌に触れて(タッチング)刺激すればするほど、脳の発達を助けることにつながります。ママだけでなくパパもどんどん赤ちゃんを抱いて、肌と肌が触れ合うスキンシップをしてください。
   
   


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