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ひな祭り
3月3日に、女の子の成長と幸福を祈る祭り。五節句のひとつで、上巳(じょうし)の節句ともいう。今のようにひな人形を飾るようになったのは、江戸時代から。そもそもは厄払いとして、人形(ひとがた)を川へ流す禊ぎ(みそぎ)の行事だったという。桃の節句ともいうのは、「桃の木は邪気を払う」とされたのに由来するそう。桃の花を供え、あられ、菱餅、白酒、ハマグリのお吸い物などで祝う。
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お水取り
奈良・東大寺の二月堂で3月13日の未明に、井戸から1年分の霊水を汲み上げるという行法(ぎょうほう=修行)。修二会(しゅにえ)という行事の中のひとつで、752年に始まったとされ、東大寺に長く続く、春を告げる行事として知られる。
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日の伴(ひのとも)
彼岸の期間は、仏事だけでなく、太陽に感謝を捧げる行事もあったという。「日の伴(ひのとも)」はそのひとつで、一日、陽光を浴びながら野山を歩き、太陽の恵みと祖先への感謝の念を表したという。やわらかな陽射しが心地よいこの時期に、昔に習い、陽光を浴びて散策を楽しみ、太陽の恵みに思いを巡らすのも一考です。
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桜前線
桜・ソメイヨシノの開花日(気象庁の予測)を結んだ線。南北に長い日本を南から北へ、1ヶ月あまりかけて移動する。桜の命は短く、桜前線を頼りに、お花見が楽しまれている。開花から満開までは平均で1週間ほど。桜は日本人にとりわけ結びつきの強い花だが、はるか縄文時代より、日本に自生しているといわれる。
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