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人は自然や宇宙と深いつながりがある、
そういう思いの上に作成されてきた、
i−子育てネットの「月と潮のカレンダー」
今年、i−子育てネットからの提案は、
「季節感を楽しむくらし」。
四季折り折り、季節の行事を家族で取り入れ、
昔からのいわれや、こよみの言葉の意味を知り、和の心にふれる。
そういう体験の蓄積は、子どもたちの感性の発達を促し、
将来かならず、豊かな思い出、すてきな原風景となって
子どもたちの心の中に残ることでしょう。
i−子育てネット独自の「くらし歳時記」として、テーマを選りすぐり、
お伝えしたい内容をコンパクトにまとめました。
どうぞ、ご家族全員でお役立て下さい。
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季節のギャラリー
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8月
お盆と行事
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「盆と正月」というように、お正月と並び重要な行事であるお盆。お盆とは、先祖の霊を家に迎え入れ供養する仏事で、盂蘭盆(うらぼん)ともいわれます。
昔の人は、霊は山から帰ると信じて、霊の道しるべとなるように、裏山で花を摘み仏壇に供えたそうです。これが盆花(ぼんばな)の由来で、今もお盆には、桔梗(ききょう)、みそ萩、女郎花(おみなえし)など山野の花を供えます。
その他、精霊棚(しょうりょうだな)を用意し、野菜でつくった馬なども供えます。お盆の入りの13日の夕方には、迎え火で霊を迎え、15日には親族で霊を供養し、お盆が明ける16日の夕方に、精霊流し(しょうりょうながし)や送り火をして、霊を送り出します。有名な京都の「大文字山の篝火(かがりび)」も送り火のひとつです。
カレンダーに「旧盆」とあるように、もともとは旧暦の7月15日(2006年は8月19日)を中心とした行事ですが、現代では月遅れ盆といい、8月15日を中心に行われています。お盆が終わる頃は、ひぐらし(蜩)が鳴き朝夕も涼しくなって、夏の終わりを感じさせます。
精霊棚…まこも(イネ科の草)を敷いた台の四隅に青竹を立てて、その上部に縄を張り、ほおずきや大豆、ひょうたんなどを吊す。正面に位牌を安置して、野菜でつくった馬、団子や収穫物を供えたもの。
迎え火、送り火…家の門口や墓地、川辺で、麻幹(おがら=麻の茎)を焚いて行う。送り火を発展させた行事に灯籠流しがある。
精霊流し(しょうりょうながし)…供物や灯籠を川や海に流して霊を送ること。有名なものに長崎の「精霊流し」がある。 |
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